2006/10/31

レッスン5年目のある日

先日、ボーカルのレッスンで、ちょっと難しい曲を課題に選んでしまった。
aikoの『桜の時』という明るい雰囲気のポップスで、数年前にヒットした歌なのだが、ねこたんは暗譜するほどカラオケで歌ったのに、今でもちっともうまく聞こえないという(ねこたんにとっては)悲しい歌だ。

テンポは124/minくらいで早め。
歌いだしから、三連符の真ん中を使わないパターンで、はずむリズム。
「わ・し・い・ま・し・きこーと」
「タタッ・タタッ・タタッ・タタッ・タタッ・タタッ
(太字の「タッ」が三連符の最初の音。「・」が2番目、「タ」が3番目)
ここがいきなり解釈が難しい。三連符の真ん中を使わないで両端に音が乗るパターンと、付点8分音符+16分音符から成るスキップのリズムとは、どちらも同じ場所に音が乗ることになるのだが、先生によると、これも歌を解釈する上では異なるものとなるらしい。作曲者がどちらを使っているかによって、歌い手はどう歌い分けるべきなのか・・・。今回は三連符の両端に音が乗っているけど、どう歌うべきなのか・・・。ハイレベルすぎて今の私にはわからない。。
とりあえずAメロはスタッカート的にやや音を切りながら歌う表現とする。

Bメロ。
ねこたん「ふーぅって・くるーあめーがめーいわーくうーでー♪」
せんせい「ちがうなぁー。もうここは切ったらあかん。もすこし洋楽っぽいリズムで。
     (口パーカッションで)チッキチッキター・チキ・チッキチッキター・チキ、みたいな。
     ねこたん、ここの切り替えが下手やなぁ」
・・・最終的にこの曲は、Aメロ・Bメロ・Cメロ・サビの4つの大きなブロックごとに歌い方(雰囲気)を変えることになった。Aメロはスタッカート風、BメロはR&B風リズムを意識して、Cメロはやさしくレガートに、そしてサビは普通に(笑)。
ねこたんの課題は、特にAメロからBメロに移るときの、気持ちの切り替えが遅いこと。つまりは歌い方の切り替えも微妙に遅れている。Bメロの最初の1~2小節くらいは、まだAメロの歌い方をひきずってしまっているのだ。また、メロディが優しくなると、つられてテンポまで遅くなってしまうのがねこたんの弱点だ。(そして逆もまたしかり、メロディがにぎやかになるとテンポも速くなろうとして先生の伴奏ギターになだめられる)
先生には、メトロノームで練習するようにとのアドバイスをもらった。
メトロノームと聞いて思い浮かべたのは、おもりの付いた棒が左右に振れてカチ、コチ、と鳴るやつだったのだが、先生によると「それは前世紀の遺物」だということだった。おもりのメトロノームは、だんだんおもりが下がってきて、テンポが変わってしまうんだそうだ。(それ以外にも、ゼンマイを巻かないといけないとかいろいろ欠点はある)で、イマドキは電子メトロノームに優秀なものがあるそうだ。でも高い(ちゃんとしたやつは1万数千円)ので、中古で探してみようと思った。

他にも、この曲は地声の高い部分をずーっと使って歌うので、ねこたんは途中で息が切れる。息が切れるといっても、吐く息が足りなくなって声が出せなくなるのではなく、歌っている間に息を吐ききれなくて、結果、息を吸おうとしたときに、肺がうまく空気を吸えない状態になっている(説明しづらいな・・・)。息ができないまま突っ走るので、2番になるとかなり苦しい。ちゃんとブレスコントロールができてないだけなんだろうけど・・・。これはどういう練習をすればいいのかなぁ。。

歌って難しいなー。
でも、長い間レッスンしている生徒には、先生も要求を高度なものにしてきているらしく(先生談)、それは逆にちょっとうれしい。これからも地道に歌おう。

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