2006/11/02

ロボットスーツ量産へ

こんなニュースを見た。
筑波大発ベンチャー、ロボットスーツ量産へ
写真がロボコップを思い出させるなぁ。
色が白いから、スター・ウォーズの帝国軍兵士(雑兵)も思い出した。

ところでこのロボットスーツ、あなたは着てみたいと思いますか?
私は、もし機会があったとしても、かなりためらうと思う。
やっぱり体に直接着けるものとして、誤動作した場合の装着者の安全性が気になるからだ。もちろん、量産するからにはちゃんと考慮はされているのだろうけれど、素人的には関節が変な方向に曲がったり、一人でいるときに身動きができなくなったらどうしよう!とか、事故のことをまず考えてしまった。
ちょうど寒くなってきて静電気がビリビリするようになったから、余計に心配だ。

また、事故という言葉で連想したのは、このスーツを屋外で使用する場合のリスク対策はどうなんだろう?ということだ。サイバーダインのHPでは、「バッテリ駆動のため屋外での使用でも可能」とあるが、たとえば災害の現場で使用するとしたら、雨・砂埃・気温・凍結などの機械に優しくない要因についてはどの程度耐えられるのだろう?

また、屋外で使用している場合、交通事故にあったら、このスーツを着ている人の扱いはどうなるのだろう?歩行者でいいのか?過失割合は?たとえばバイクならエンジンを切って押していれば歩行者扱いだけど、エンジンをかけたまま押していればそれはバイクとみなされる。道路交通法上、現時点でロボットスーツは「車両」ではないだろうから、歩行器を押しながら歩いている歩行者のような扱いになるのだろうか?

法律といえば、このロボットスーツは装着者以外の人による遠隔操作が可能だということだが、悪意のある人が、装着者を遠隔操作して犯罪行為を行わせたらどうなるのだろう?装着者に悪意がなくても、それは共犯となるのだろうか?
いや仮に遠隔操作でなくても、誤動作・誤操作によって装着者が人やものを傷つけてしまった場合、その罪はいかに裁かれるのだろうか。

新しいものが社会に出てきたときには、それまでの法や常識が変わることがある。車しかり、携帯電話しかり。このロボットスーツも、そんな新しい世界をもたらす発明なのではないかと思った。

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