2006/10/03

ゲーム:リズム天国 (その2)

昨日、リズム天国のパーフェクトゲームで2つ取り逃がしていた、『トスボーイズ』『トスボーイズ2』をやっとクリアした。
頭の中での「ワン・ツー」カウントと、それに合わせて3人のキャラクターが首を振ってノッている様子を見ながらやるとできた。長かった・・・。本当はBGMの3連符を聞きながらやれるといっそう完璧なんだけど。。

あとはドラムレッスンが残っているんだけど、ドラムレッスンはミニゲームと違ってボタンを連打するので、電車に乗ってるときは周りの人に迷惑かな?


ところでこのゲームが、つんくプロデュースというのは結構知られていることのようだ。
「リズム天国の秘密」(全18回)を読んだところ、つんく自らが任天堂に企画書を持ち込んだそうだ。開発中も、開発メンバーにダンスレッスンを受けることを提案して実際に実施したり、ゲームの中の曲を30曲も自ら作曲したり、その思い入れは非常に強いようだ。

また、つんくのオフィシャルウェブサイトでも、「リズム論」というページがあって、つんくの「リズム」や「リズム感」に対する考えが、思うままにつづられている。彼はプロのボーカリストであるが、やっぱりリズム感やノリについては、アマチュアの私たちと同じように悩み、今も考え続けているのだとわかって、非常に共感をおぼえた。

つんくが「リズム感が重要」と考えていることについては、私は「なるほど、つんくならそうだろうな」と思った。というのは昔、テレビでオーディション番組を見ていたら、こんな場面があったからだ。
つんくが女性ボーカリストの実技審査をしていた。伴奏のないブレイクをカウントして、そのまま伴奏なしで歌い始める部分がある歌(今井美樹の『PRIDE』という曲だった)の歌いだしのタイミングをはずした女性に対し、途端につんくが「あっ、だめや、リズム感がないわ・・・」と、心底悔しそうに言っていたのを見たことがあったのだ。その番組を見たのは多分もう10年くらい前になるのだが、あまりにも悔しそうだったのでよく覚えている。
その場面を見ていたからか、リズム感のなんたるかを、何とか人に伝えることができるいい方法はないものか、とずっとつんくは考えていたのではないか、と思った。リズム天国の中にも、心の中でブレイクをカウントするゲームがあった(『しろいおばけ』『うさぎとび』等)し、他のゲームを進めていく中でも、これはゲームというよりも、どちらかというと「リズムの教育」的な目的があるのではないか、と感じるようになっていった。
(発売前のタイトル案が「リズムIQ」だったという記事を読んで、いっそうその思いを強くした)

私がボーカルレッスンを受けるときも、リズムの勉強は必ずやる。レッスンのとき、先生がリズムについて語ることは、つんくが「リズム論」で語っていることと重なっていることが多い。それだけ、普遍的でありながらも実践は難しい、音楽の本当の基礎になる部分のことなんだと思う。(ホームページの「リズム論」はわかりやすい言葉で書いてあるけれど、その背後にものすごく広い知識があるように思えた)
つんくはとても有名な人なので、彼に対する評価は賛否両論あるのだけれど、少なくともリズム論と、リズムを非常に大事に考えていることについては、私は大変に共感したし、つんくや開発メンバーが「リズム天国」で目指そうとした目標は、大いに果たせたに違いないと思う。


0 件のコメント: