2006/09/28

それは、常識ではない

最近、飲酒運転による事故がたくさんニュースで取り上げられるようになった。
飲酒運転についていろいろと掲示板などを見ていると、気になる意見がある。
「飲酒運転なんてみんなやってる。大げさに騒ぎすぎる」という主旨の意見がそれだ。

私は、こういう意見を目にするたびに思い出すことがある。
高校を卒業してすぐ、同級生の友達と原付の免許を取ろうということになったのだが、彼女はなんと、
「原付って、みんな無免許で乗っているのだと思っていた
と言うのだ。彼女は「免許が必要」というのは建前であって、実際はみんな免許なしで勝手に乗っており、免許をきちんと取る人はあまりいない、と思っていたらしい。

「飲酒運転なんてみんなやってる」という人は、これと同じなんじゃないか、と思うのだ。つまり「『飲酒運転がいけない』というのは所詮、建前」と思っていて、それが誰にとっても常識の話だと思っているのではないか。
実際は、飲んだら運転しないという人は、そこら中にいる。
そして、飲んでも運転するという人も、そこら中にいる。
でも、その割合は決して「飲酒運転なんてみんなやってる」という状態ではないと私は思う。

個人的には、飲酒運転をするという人は、同じく飲酒運転をする人たちとしか飲みに行かないので、そのことを実感できないのではないか?と感じている。逆に、飲酒運転をしない人は、同じく飲酒運転をしない人たちとよく飲みに行くように思う。「統計をとったわけじゃないだろう」と言われたらそれまでだが、周囲を見ていると、実感としてはそう感じる。

飲酒運転をすることは、「常識」ではない。
それが、もっとたくさんの人にわかってもらえる方法って、ないのだろうか・・・。

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