2006/09/24

クチコミ

朝夕の気温が下がってきて、空にいわし雲が出たりして、だんだん秋らしくなってきた。
春や秋になると、普段はあまり身なりにこだわらず買い物欲も薄い私が、なぜか服やメイクに気合を入れたくなる。夏や冬と違って、3シーズン着られる物が増えたり、そのためにデザインのパターンが豊富になったりするからだ。また、メイクは新しいアイテムやカラーが出揃う季節でもある。

今年も、新しい化粧品を発掘しよう!という、「にわかコスメ・ジプシー」になった私。
そんな「にわかコスメ・ジプシー」が化粧品を選ぶときにどんな情報を見るかというと、最初は一般的な流行アイテムを基礎情報とするため、雑誌から全体の傾向や各ブランドの主力アイテム情報を得る。
それから実際にショップに行って、カウンセリングがある(店員さんが対面販売してくれる)ショップでは実際にメイクをしてもらい、迷えば試供品をもらって家で試し、ようやく購入に至るという、場合によっては2週間くらいかかる自分内コンペを行うのである。(化粧品、高いし。)

しかし、化粧品の世界では、ユーザーが参考にする情報としては、雑誌や広告よりも「クチコミ」が大きな力を持っている。これは「みんなはどうしてる?」という価値基準が、その底辺となっているのだろう。女性同士で集まったとき、何の話題であっても、「みんなは(あなたは)どうしてる?」「私はこうしてる」という会話パターンだけで何時間でも語れるほどである。化粧品のCMでユーザーのランキングが重視されるのもこういった土壌によるものだろう。

特にネットの世界では、パソコンを持っていない女性でも、携帯サイトでクチコミを利用している人はとても多い。「コスメ クチコミ」でGoogle検索すると
「コスメ クチコミ の検索結果 約 2,610,000 件」
と出てきて、化粧品の世界におけるクチコミの強大さが推し量られる。

※ちなみに、化粧品と同じように多品目かつ幅広いユーザーがいると思われるグッズのクチコミを検索すると、
「ゴルフ ドライバー クチコミ」→検索結果 約 134,000 件
「デジカメ クチコミ」→検索結果 約 1,460,000 件
「温泉 クチコミ」→検索結果 約 8,240,000件 (グッズじゃないけど・・・これもクチコミすごいなぁ)
となっている。

今日はアイメイク用品のクチコミサイトを見た。
アイメイクでは、アイライナーにしろマスカラにしろ、「塗った色がにじまない(つけたばかりの状態を長時間キープできる)」ことが最重要視されるのだが、「目薬をさしてもにじまなかった」「こすってもにじまなかった」という投稿の中、
「泣いてもにじまなかった」
というクチコミがあることに気づいた。それも1人だけじゃなくて、ちょこちょこ投稿されている。

みんな、泣いているときにアイメイクのにじみ具合を確認する余裕が…?(@□@;
いや、そのときは余裕ないかもしれないけど、そのあとちゃんと鏡を見るんだなぁ…。
どんなときにも評価する心を忘れない、コスメフリーク恐るべしと思った。

※「泣いてもにじまない」 の検索結果 約 1,010 件
※「泣いてもにじまなかった」 の検索結果 約 933 件
※「アイメイク 泣いても」 の検索結果 約 1,620 件

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