2006/08/04

遅刻癖は治るのか

私はかなり年季の入った遅刻魔だ。
小学校からすでに集団登校に間に合わず、一人で走って通学。
高校のときは通学チャリで毎朝スーパーダウンヒルに挑み、時速60kmを記録。
大学のときはあまりに午前中の授業に現れないので、友達から心配の手紙を受け取る。
社会人になってからも、飛行機に乗り遅れること2~3回。
会社に遅れそうになりタクシー通勤したこと5~6回。(結局電車のほうが速かった)
まわりから「気をつけなよ・・・」と怒られ呆れられることばかりだったのだが、いったいどうやってみんな遅刻せずにいるのか、すごく不思議だった。

これではいけないなぁと思い最近、いろいろと自分の行動を振り返ってみているうちに、あることに気がついた。
私が遅刻するのは、「その日の最初の予定」だけなのだ。
いったん会社に着いてからあと、会議や客先の待ち合わせには遅れることがない。
つまり、その日に家を出て最初の用事のときだけ、何かがおかしいのだ。
家での過ごし方に、何か問題があると気がついたのだ。

相談系の掲示板で、遅刻する人に対して、よく「早起きすればいいよ」というアドバイスがなされるが、実は、早起きはできるのに遅刻する人が存在する。私もそうだ。
たとえば、 朝8時に家を出るために、6時に起きたとしよう。普段はギリギリに起きて20分くらいで準備して家を駆け出すところを、2時間もあるのだから絶対大丈夫なはずなのだ。
なのに、いろいろと準備をしているうちに、気がつけば8時5分。結局10分くらい遅刻、というパターンが何回もあった。

そういった人へのいろいろな掲示板の回答を見ているうちに、有効そうな回答があったので、今週は一週間、それを試してみた。(そこにリンクしたいのだが、どうしても再発見できない。。。残念)
心がけたのは3点。 結果、今週は遅刻をしなかったばかりか、かなり早くから会社に行くことができた。
この世界にいるあまたの同志のために、少しでも参考になればと思うので、心がけた3点についてここに書き出してみたい。

1.早起きをする。それも1時間早起きなどというのではなく、2時間くらい思い切って早起きする。
→自分が朝、家を出る準備にどれくらいかかっているか、遅刻癖のある人は本当にはわかっていない。だからはじめのうちは、思い切って時間を長めにとって様子を見る。

2.起きたらまず、家を出るために必ずやらなければならないこと「だけ」をやる。
→最低限、これをやらないと外に出られない!(=これさえやっていれば、とりあえず外には出られる)ということを厳選する。私の場合は、「お風呂に入る」「服を着る」「肌の手入れをして日焼け止めを塗る」「髪を乾かしてワックスをつける」の4つ。化粧もできてないけれど、この4つさえクリアすれば、とりあえず外には出られる。
この4つが終わるまでは、ほかの事は一切やらない。たとえ流しに食器がたまっていても、洗濯機が洗濯終了の音を鳴らしていても、まゆ毛が不自然に伸びていても、早起きしたから時間は普段よりあると思っても、一切手出しは無用だ。
ここでかなり意志の強固さが必要。食器や洗濯機に伸ばしかけた両手を、強い意志でひっこめるのだ。

3.早く家を出ることを恐れない。
→上記2つをクリアすると、たいていは家を出る予定の時刻よりも早く、家を出られる状態になっているはずだ。そこで大事なのは、まだ予定の時刻になっていなくても、とにかく家を出てしまうことだ。
時間が10分や15分あまったからといって、別の用事に手を出すと、結局10分やそこら遅刻してしまうのだ。「早めに出ると、なんだか時間がもったいない」と感じるかもしれないが、ここは遅刻をしないことが最大かつ最優先の目的であることを思い出して、思い切って靴をはき、玄関のドアを開けて外に出てしまうことが大事だ。

いずれも、普段から遅刻をしない人にとってみれば当たり前のことなのだろうが、私のように「早起きをしても遅刻してしまう人」にとっては、2.と3.のルールはかなりの衝撃であった。
普段から遅刻しない人に対してこの話をすると、「(1.をせずに)2.の時間を見込んで、ギリギリまで寝てればいいんだよ」といわれるが、それは私のようなタイプの遅刻魔にとっては、非常に危険な行為である。なにしろ、「準備の時間を見込む」ことが、本人はできているつもりでも実際はできていないから、数分単位で微妙に遅刻してしまうのであって、このアドバイスは1.2.3.をすべてクリアしてしばらく遅刻しない状態が続き、心理的にももう大丈夫、という時点からはじめるべきセカンドステージといえよう。

私がこの3つのルールをしいてから1週間たったが、遅刻は起きていない。いつも定時ギリギリか、数分過ぎて出社していたのが、定時よりも40分ほど前に会社に着くようになった。

私は小さい頃、遅刻して、そのとき感じた嫌悪感によって翌朝学校に行くのがいやになり、さらにまた遅刻するという、負のスパイラルに陥っていた。それがいつのまにか慢性的な心の「考え癖」になってしまっていたようだ。悪いとはわかっていながらも遅刻してしまう、せずにはいられないという強迫観念に近いかもしれない。

まだ私の遅刻改善プログラムは始まったばかり。
これからも意思を強く持って、遅刻をしないように生きてゆきたい。

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