2006/12/25

業務用を親しげに見せるには?

ねこたんの仕事は、企業が使う財務や受発注などの業務用システムを提案して導入することだ。
もちろん、自分が勤めている会社にもそういうシステムがあって、備品を買ったりしたときは、請求書をシステムに入力すると、支払日に自動的にお店に代金が振り込まれるようになっている。

このシステムの入力画面が、業務用だからなのか、非常にとっつきにくい画面になっている。正直、業務システムが専門のねこたんですら、ちょっと入力は面倒くさい。ねこたんの勤める会社はITを扱う会社なので、PCやシステムを使うことにそれほど抵抗のない人が多いはずだけれど、それでも入力を面倒に思って締切日ギリギリになってイヤイヤ入力する人は多い。
締切日ギリギリの入力だと、経理部の人は請求書と入力内容のチェックに大わらわである。それで、毎月経理部の人は「締切日ギリギリの入力は避けてください!」と呼びかけることになるのだ。

この状況、なんとかできないか。みんなが喜んで入力とまではいかなくても、「入力イヤだなぁー」と思わなくてすむような工夫はできないだろうか。
もちろん、ユーザーインタフェースを使い勝手よくしたり、視覚的デザインを改善するのも重要なことだけれど、もっと全然違う視点で、入力する人の気分を和らげるようなことができないだろうか。

と、ここまでマジメに書いておきながら、思いついたアイデアのあまりのくだらなさにちょっと自分で気後れしてきたのだが、せっかく思いついたので書いてみよう。

(1)ちょっとラッキーと思える工夫
入力画面の右上あたり(ヘッダーの邪魔にならないところ)に、窓の絵を設ける。
窓からは外が見える。時間によって青空だったり夕暮れだったりするとなおよい。
ここに、謎のキャラクターが通りかかることがある。
キャラクターは、その業務システムの中でログオンしている人の画面に現れるが、同時に1つの画面にしか現れない。つまり、その時刻、キャラクターに会えるのは会社のなかでただ1人だ。
キャラクターは、窓の外からこちらをのぞいたり、夜だと窓を開けてカップラーメンをくれたりする。
運用時には、「このキャラに会えるとラッキー」というウワサを流す。
できれば、「写真を撮る」ボタンを装備しておいて、キャラクターが出ている間にそのボタンを押すと、キャラクターの写真が撮れるようにしておきたい。貴重な目撃情報となり、社内でちょっとした話題を提供できる。

(2)占いを出す
朝、テレビで「今日の星座占い」をやっていたら、占いに興味がない人でも、ちょっと見てしまうものではないだろうか。
そこで、入力した伝票情報の中から、任意の項目(タイムスタンプとか、金額とか)の値を使っておみくじ「今日の運勢」を生成し、ログアウト時に表示して楽しんでもらう。
伝票入力後ではなく、ログアウト時に表示するのは、一度に何枚も伝票を入力することがあるためである。
任意の項目については、取引先名称や口座情報などのクリティカルな項目は避け、数値項目等を使うのがよいだろう。
そして、このおみくじの内容は完全にランダムではなく、たとえば請求書を受け取った日付とシステム入力日付が近いほど大吉とか、ちゃんと入力してくれた人にいいおみくじが出るようにしたい。

つまりは、業務と全然関係ない、ちょっとしたお楽しみがあるといいなぁ、ということなのだ。。
ただし、これらの開発にかかるコストに対して、各部署での入力早期化、ひいては決算の早期化というメリットにどれだけ寄与するかは正直わからない。。ユーザーの心理負担軽減という定性的効果はあっても、決算がこれで3日早く終わります、という定量的効果が、はたしてあるのかどうか・・・。それをお客様に説得できない限り、この仕組みは採用されそうにないな・・・。

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