2007/11/01

人と話すこと

ねこたんは、他の人から見ると「まじめ」に見えるらしい。
多分ちょっと婉曲な表現なんだろうけど。。。
そんなねこたんが、たいしたことではないのだけれど、言葉が出ずに固まってしまう場面というのがある。

たとえば、会社の誰かがPCのセットアップをしていたとき。
彼女は、ウイルス対策ソフトなどの必要なツールをどんどんインストールしていく。私はそれを見ていて、「これってどうするの?」と聞かれたときに答えている。そんなとき。
画面上に「ツールを有効にするために再起動してください」のメッセージが出て、彼女はこう言った。

「別に再起動って、今しなくってもいいんでしょ?」

え?どうして??(なんて返事していいのかわからなくて当惑で固まる)

再起動してくださいってメッセージがわざわざ出されていて、しかもいろんなツールをインストールしていてどんなトラブルがおきるかわからないとき、ねこたんならそのまま再起動するけど、そのことをこの状況で、どうやって彼女に伝えればいいのだろう?

彼女は多分、察するに、何度も再起動するのがめんどくさかったのだと思う。必要なファイルのコピーをするにも、いろんなファイルを同時にコピーして、コピーのインジケータウィンドウが2~3個表示されている状態で、さらにその状態でインストールをしようとしたりしていたので、手間を省きたかったのだろう。
そういうときに、他の人なら彼女になんて言うのだろうか。
多分、ねこたんが「再起動したほうがいい」って言っても、なんか納得してもらえないような気がしたのだ。
結局、ねこたんが答えられずに黙ったままだったので、彼女は作業を続けた。

また、今日も似たようなことがあった。
パッケージ製品の機能について会社の人に説明しているとき。

ねこたん「この機能を動かすには、このような設定が必要です」
会社の人「それって、なんでそんな設定しなくちゃいけないの?他の方法じゃだめなの?」
ねこたん「・・・(当惑して固まる)えっと、こういう作りです、としか。。」

いったいみんなどうやって答えているんだろう?
そんなに気にすることか?と思われるかもしれないが、ねこたんはいつもこういうことが気になって、ずっとそのことをくよくよと考えてしまう。

ねこたんはあんまり人と話すのが得意じゃないと思う。(親しい人なら別だけど)
仕事では、黙っているわけにはいかないので、がんばってしゃべってみる。結果として、相手を怒らせてしまうこともしばしばある。
今日、家に帰ってから、3年ほど前に亡くなった恩師からの手紙を読み返すと、こんなことが書いてあった。

ねこたん君には、交渉能力とか、折衝能力とか、企画立案能力とか、物事の処理能力とか、抜群の才能があると思いました。しかし、心配する点もありました。(中略)
交渉したり、折衝する場合、学生の場合と違って、現実的な話ばかりで、理想論ではありません。従って、交渉する以上、能率をあげて、成功しなければなりません。その時、いかなる事があっても、相手を怒らせてはいけない、と言うことです。相手と敵対関係になったら、その話はおしまい、ということになります。

そうですね、先生・・・。
「いかなる事があっても」。その覚悟と決意が、私には足りないのかもしれません。
学生のときから、そこは直っていないのですね。

これから、また成長していけるだろうか?明日はどうなっているだろうか?
もう少し、歩いていってみようと思う。



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