2007/02/18

Wii体験

ずいぶん更新期間があいてしまった。
先月から仕事が急激に忙しくなり、終電の毎日に突入。プロジェクト自体にもいろいろと事情があるとはいえ、自分のあまりの力不足に、激しく胃が痛くなってしまうことも。こういうとき、自分にもうちょっとおおらかさや、いい意味での無責任さがあればいいのにな、と思う。チームで仕事をしているのに、心のどこかで、「やらなきゃ!」と全部背負い込もうとしてしまう傾向があって、それがきっと胃にきてしまうんだろうな、と思う。
土日も仕事をしていたり、平日にできなかった家事などをしていると、「ブログを書く」ということにエネルギーをまわせない状態だった。

しかし、仕事を忙しくしていても、いろいろとブログに書きたいことは日々発生しているのに、もったいない。
というわけで、今日は胃の痛さを押して(笑)、Wiiについて書いてみたい。

ゲームの話題としては本当にいまさらかもしれないけど、今うちには借り物のWiiがある。
「Wiiスポーツ」でテニスをしていると、右に打とうと思って腕を振ると本当にボールが右に打ち返せるので、とても不思議な感じ。昨今あまり使われなくなった「バーチャル・リアリティ(仮想現実)」という言葉が、(規模感はちょっと違うけど)家庭用ゲーム機で実現されたのだなぁ。。と思った。

でも、実際にWiiリモコンを使って遊んでみて思ったのは、この感覚を「バーチャル」だと表現する人はどれくらいいるのだろう?ということだ。実際に自分が遊んでみた感じでは、自らの腕を振ったりする動作は、自分にとってはあくまで「リアル」なのであって、その結果、画面内でボールが右に飛んでいったことも「バーチャル」ではなく、「リアル」の延長である、という感覚だった。
大げさな表現になるかもしれないけれど、本当にリアルにそっくりなバーチャル・リアリティを体験すると、そのとき人はそれがリアルとバーチャルのどちらであるかについては、無自覚になるものなのかもしれないと思った。

もう一つ、面白いと思ったのは、この「Wiiスポーツ」でリモコンを使って行うさまざまな動作のコンテキストが、プレイヤーの実際の生活にあるという点だ。
たとえば、人は「ボールを投げる」「ボールを打つ」等の動作は、実際の生活で身に付けたものであって、ゲームの説明書を見て初めて知るということはないはずだ。たとえば、私がテニスをして、右に打とうと思ったとき、「腕をこう振れば右に行く」という動作のコツは、実際の生活で身に付けたものだ。
極端な話、「これまでの人生で一度もボールなどを投げる動作をしたことがない」という人でない限り、このゲームに操作説明はいらないのだ。なんて画期的なんだろう。

ところでこの「Wiiスポーツ」、出てくるキャラクターのビジュアルは、リアルどころかかなり「ちゃち」である。テニスや野球では、まず、頭と胴体があって、腕はなくて、ドラえもんの手のように丸い手先が宙に浮いている。足はポジションによって、あったりなかったりという具合だ。
それでもちゃんとテニスや野球をしているように見える。プレイ中、腕が描かれていないことはまったく気にならない。
人間は、そこにないものを見ることがあるのだなぁ・・・と実感した。たとえばミロのヴィーナスの「美しい腕」のように。。

そろそろ胃の痛さが限界になってきたので、今日はこのへんで。
早くプロジェクト、終わるといいなぁ・・・。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんわ。
ねこたんさんは、仕事のプロジェクト任されてるんですね、すごいんだね。
私は、胃が痛くなるような仕事はしたことないから、わかんないけど、頑張ってくださいね!
ゲームとかも、あまりわかんないけど、久々に更新してたからコメしちゃいました^^

ねこたん さんのコメント...

コメントありがとうございます。
私はまだ未熟者なので「プロジェクトを任されている」とまではいきませんが、メンバーとして割り当てられた仕事に対して、自分が今持っている力と、他のメンバーの力も借りながら、何とか頑張っていこうと思っています。